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会津八一の生涯と芸術論序説―美術史家と熊谷短歌文化の関わり




2019年3月2日に熊谷市中西のアートスペース「二十二夜」で開催した「会津八一の生涯と芸術論序説―美術史家と熊谷短歌文化の関わり」の様子を動画として、江南文化財センターのYouTubeサイトにて公開しています。
 なお、同イベントを開催した「二十二夜」の店主である青山延子さんが、市報くまがや4月号裏表紙特集「情熱世代 夢追い人」で紹介されています。紙面ではこのイベントの様子が写真で掲載されていますので合わせてご参照ください。



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『青鮫は来ているのか―金子兜太俳句の構想と主題』の出版と句碑めぐり [句碑・歌碑]


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『青鮫は来ているのか―金子兜太俳句の構想と主題』

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常光院にある金子兜太句碑「たっぷりと鳴くやつもいる夕ひぐらし」


 俳人の金子兜太氏が逝去されて1年を迎えた2019年2​月20日に、山下祐樹『青鮫は来ているのか―金子兜太俳句の構想​と主題』(オーケーデザイン)が出版されました(著者は熊谷市立江南文化財センター職員)。
 本書の内容は、金子兜太氏が生涯にわたって詠んだ俳句のうち51​句を選定し、その俳句に対する金子兜太氏自らが記した解説を含め​ながら、それぞれの句について紹介しています。また、「金子兜太​論」としての考察に加えて、逝去される直前の2017年12月1​9日に金子氏の自邸「熊猫荘」で対談した内容も収録しています。​巻頭言は熊谷出身の作家・森村誠一氏から頂戴しました。
 題名の「青鮫」とは兜太氏の代表句「梅咲いて庭中に青鮫が来ている」に基づくもので、梅の咲く庭に青鮫が到来した想像から春の喜びを感じる一句です。
 本書はAmaz​onや県内書店などで販売しています。書籍に関する問合せは出版​元のオーケーデザイン(電話048-578-8816)までお願いします。

本書の出版を記念して著者と歩く
句碑めぐり「兜太俳句と熊谷の自然郷土」を開催します。
日時:2019年4月6日(土)午前10時〜11時
会場:「常光院」(熊谷市上中条1160)
概要:俳句寺「常光院」にある金子兜太句碑「たっぷりと鳴くやつ​もいる夕ひぐらし」や兜太氏が建立に関わった句碑、当院出身の俳​人・宇咲冬男の句碑を始め境内及び熊谷市指定有形文化財の「常光院本堂」を散策しながら、本書につ​いての解説を行います。







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情報誌「NAOZANE」4月号の連載「わたしのまちのキラッとさん」で江南文化財センター所長が紹介されています。 [お知らせ]


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情報誌「NAOZANE」4月号「わたしのまちのキラッとさん」

フリーペーパーの情報誌「NAOZANE」4月号の連載「わたしのまちのキラッとさん」で熊谷市立江南文化財センターの吉野健所長が紹介されています。歴史への興味、考古学との出会い、現在の熊谷市における文化財保護について、担当者としての長年の悲願であった「幡羅官衙遺跡群」の国史跡指定など、熱い想いが語られています。記事は熊谷市のマスコットキャラクター「ニャオざね」の作者であることなさんが執筆しました。市内各所で無料配布されています。どうぞご参照ください。


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熊谷市立熊谷図書館 企画展 「追悼・金子兜太 ~現代俳句の牽引者~」 [展示]


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熊谷市立熊谷図書館3階 美術展示室にて、平成31年度企画展『追悼・金子兜太 ~現代俳句の牽引者~』が開催されています。

開催概要
会期:2019年4月2日(火曜)から5月19日(日曜)
〔休館日:毎週月曜日(祝日は開館)、4月5日、5月7日、5月10日〕
会場:熊谷市立熊谷図書館3階 美術展示室
時間:午前9時から午後5時 
入場無料

特別企画
5/18には、13:30〜
俳人 黒田杏子氏による記念講演会
こちらは、450人の抽選になりますので、
往復はがきにて、御応募ください。
(4/12(日)必着)
(参加費 無料)

問合せ
《熊谷市立熊谷図書館 美術 郷土係》
〒360-0036
熊谷市桜木町2-33-2
電話 048-525-9463


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新元号「令和」と梅と兜太俳句 [花]

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「平成」に代わる新しい元号が「令和」に決まりました。「れいわ」と読みます。出典は日本の古典「万葉集」であり、中国古典(漢籍)ではなく日本の古典から採ったのは確認できる中では初めとのことです。「令」という漢字が元号に使われるのは初めて。平成は1989年1月8日からの30年4カ月で幕を閉じ、天皇陛下の退位に伴い5月1日午前0時から新元号「令和」に切り替わります。

 令和は『万葉集』巻五、「梅花の歌」三十二首の序文、「初春の令月にして気淑く風和ぎ、梅は鏡前の粉を披き、蘭(らん)は珮(はい)後の香を薫らす」から引用したとの政府からの説明がありました。「令和」のローマ字表記は「REIWA」で、外務省はこの表記で195カ国や国際機関に通知しました。

 令和の引用元になった万葉集の梅花の歌に目を向けてみると、歌人としても名高い大伴旅人が、730年(天平2)正月13日に九州の大宰府にあった自宅で役人らを招き、梅の花を題材にした歌会「梅花の宴」を開いたという背景があります。そこで詠まれた32首の序文から「令和」が導かれたのです。早春に咲く梅の花、その麗らかさが想像できるようです。

 そうした逸話に触れると、熊谷の俳人、故・金子兜太氏の俳句を思い起こします。兜太氏の処女作は「白梅や老子無心の旅に住む」であり、熊谷の移住し、自邸「熊猫荘」の梅を主題とした「梅咲いて庭中に青鮫が来ている」という記念碑的な代表句もあります。

 新元号から梅を思い、熊谷の俳句を思い起こす。新たな時代に向けての想像の旅には春らしい雰囲気が醸し出されることでしょう。





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鹿児島寿蔵熊谷草歌碑建立除幕式 [句碑・歌碑]


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建立された鹿児島寿蔵熊谷草歌碑

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歌碑と寿像、熊谷草保存活動について記した解説板を併せて設置した

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序幕の様子


 2019年3月30日、熊谷市名勝「星溪園」にて、新たに建立された鹿児島寿蔵熊谷草歌碑の除幕式が開催されました。鹿児島寿蔵の歌碑には、「熊谷草なくてかなはじと星池に植ゑて福ぶくしき花を咲かしむ」という寿蔵が詠んだ歌が刻まれています(刻字は一部異なる)。歌意は「熊谷草がなくてはならないと星溪園に熊谷草を植えてふくよかな花を咲かせている」です。

 「熊谷草(クマガイソウ)」は、その花の形が、平安時代末期から鎌倉時代初期の武将である熊谷次郎直実が矢などを防ぐために馬上で背負っていた「母衣(ほろ)」の形に似ていることから名付けられました。昭和時代後半、熊谷地域では自然植生はなく、苗の移植による栽培などが主流でした。

 熊谷地域での熊谷草の保存は、1970年代後半から地元の愛好団体を中心に続けられ、1979年に熊谷草保存会を結成。熊谷の各地に株を植栽し、花を咲かせる活動が進められてきました。

 熊谷での熊谷草の保存活動が進められる中、東京の自宅が焼失し、戦中・戦後、熊谷に疎開していたアララギ派の歌人で人形作家の人間国宝・鹿児島寿蔵(1898~1982年)が、歌人の棚澤慶治らの働きかけにより、1980年5月に熊谷市名勝「星溪園」や江南地域など熊谷草の生息地を訪れています。その際、寿蔵は地元での保存活動に想いを寄せて、冒頭の短歌を残しました。この歌は保存活動の励みになったといわれています。

 20世紀終盤、熊谷草保存会は星溪園や市内各地などへの植栽を続けたましたが、熊谷草の継続的な保存には困難を極め、2014年に熊谷草保存会は解散しました。こうした経緯を踏まえ、熊谷草の保存活動を顕彰するため、この地に鹿児島寿蔵の直筆揮毫の歌碑建立に至ったものです。

 熊谷短歌会会長・熊谷文化連合会長の金子貞雄氏を中心に、藤間憲一氏(熊谷商工会議所会頭)、野原晃氏(熊谷市教育員会教育長)、八木橋宏貴氏(株式会社八木橋代表取締役社長)らが呼び掛け人として名を連ねました。事務局幹事は金子氏のほか、小川美穂子氏、米山実氏らがが担当しました。

 平成30年11月~平成31年2月に寄附募集を行い、市内外から建立想定額(60万円)を超える寄付が集まり、解説板や報告書費用などに充当するほか、今後は鹿児島寿蔵の顕彰、熊谷草保存のための調査研究のための基金として使用する予定です。

 星溪園には埼玉県下で最古級の芭蕉句碑(後の時代の人が建立した顕彰碑)や、俳人の山口青邨(やまぐちせいそん)、元熊谷市長の斎藤紫石(さいとうしせき)の句碑があります。また、鹿児島寿蔵の歌碑は熊谷市上之の龍淵寺にも建立されています。併せて総合的な啓発を行い、歌碑めぐりなどを計画する予定です。教育委員会としても、星溪園における歌碑を通じて、鹿児島寿蔵や棚澤慶治などの歌人と地域との関わりや、熊谷草についての情報発信や顕彰を市民協働として進めていきたいと考えています。







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新たな熊谷市文化財の指定について [お知らせ]

 2019年3月20日に開催された熊谷市文化財保護審議会において、「熊谷型紙『岸家』関連資料」、「長島記念館・邸宅」、「藍染絵馬・奉納額」の3件について熊谷市の文化財に指定するにふさわしいとの答申が出されました。これに基づき同3月29日の熊谷市教育委員会において審議をしたところ、ともに承認され、同日付で熊谷市の文化財に指定されました。文化財指定された3件の詳細については次の概要をご参照ください。


概要:文化財の指定について
(文化財保護審議会からの答申内容)

⑴ 熊谷型紙「岸家」関連資料
  ア 種別・種類 有形民俗文化財 
  イ 数量    関連資料一括(型紙13,083枚、型紙図案3,698枚、スクリーン型紙約100枚ほか)
  ウ 所在地   熊谷市桜木町二丁目33番地2 熊谷市立熊谷図書館
  エ 所有者   熊谷市(熊谷市教育委員会・熊谷市立熊谷図書館)
オ 概要と評価
 熊谷染型紙及び図案を中心とした岸家の関連資料(熊谷型紙「岸家」関連資料)は、熊谷染における小紋を中心とした染技法の原型であると同時に、熊谷地域の産業として隆盛し、美術工芸品としても高い評価を受けている熊谷染の文化的・芸術的意義を示す貴重な資料群である。また、岸家特許のスクリーン型紙にもその意匠は生かされつつ、最新の技術利用が示されている。
 こうした岸家熊谷染型紙関連資料に含まれるデザインや技巧性は、国内でも屈指の粋を誇り、染物として昇華されるまでの生産工程を明らかにするとともに、熊谷における伝統工芸の歴史を、今に伝える重要な価値を有している。また、その他の現存する熊谷染関連の資料群に対する調査研究に向けての知見を与えてくれる基礎資料となることは明らかである。よって、有形民俗文化財として、文化財指定に値する。

型紙図
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⑵ 長島記念館・邸宅
  ア 種別・種類 記念物・名勝 
  イ 所在地   熊谷市小八林1022番地
  ウ 所有者   公益財団法人長島記念財団
  エ 概要と評価    
 長島記念館・邸宅は、長島恭助の生家であるとともに、長島家の歴代当主が建造物の建立や作庭に関わってきた歴史を今に伝えるもので、建造物調査などによって、関東一円から集めた多くの職人集団の存在も明らかになってきている。また、使用された資材についても、高品質を求めて手配した形跡が棟木や関連記録などからも見受けられる。長島恭助の没後は、長島家が収集した美術品の公開施設の意味を付した記念館として今に至っている。
 収蔵されている美術品は、国内屈指の価値を誇るコレクション内容であり、邸宅全体の雰囲気と調和し、歴史の中で育まれてきた文化発信拠点としての特色を有している。よって、建造物と庭園の美と粋、そして美術品の展示施設の存在が融合された景観美は評価できるものであり、郷土への文化愛護に着手した経過を知るための歴史的資料としての意義を含んでいる。こうした観点から、記念物・名勝として文化財指定に値する。

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⑶ 藍染絵馬・奉納額
  ア 種別・種類 有形民俗文化財
  イ 数量    計5点
  ウ 所在地   熊谷市下川上33番地「愛染堂」
  エ 所有者   宗教法人宝乗院愛染堂
  オ 概要と評価
 奉納額には、「共進(きょうしん)成業(せいぎょう)唯賴(ゆいらい)冥護(みょうご)」と示されている。大きさは、横133㎝、縦79㎝、奥行5㎝である。これは、明治21年3月8日、藍染業を中心とした業界団体から愛染堂に奉納された額であり、揮毫者として「富岡製糸場」初代場長で渋沢栄一の義兄にあたる尾高惇忠の号(筆名)である「尾高藍香」の名が確認できる。額の願主には、養蚕や藍玉の一大生産地だった現在の深谷市域の地名が見えることから、商売繁盛や業界繁栄の祈願を行っていたことが分かる。その中には、渋沢栄一の義弟の市郎や、栄一の伯父で養蚕の改良に力を尽くした宗助の名前を見ることができ、尾高・渋沢両家の人々が、市域を越えて交流があったことを明らかにする歴史的資料であるといえ、有形民俗文化財として文化財指定に値する。
 なお、「藍染め絵馬四枚 附(つけたり) 奉納額」については、既に昭和61年1月1日に熊谷市指定民俗資料(現、有形民俗文化財)に指定されている。今回改めて藍染及び絹産業遺産に関連した分類の中で、文化財の概要を明確化するために、従来の「藍染絵馬」4枚の指定物件に加えて、「尾高藍香(尾高惇忠)」筆の奉納額を併せて指定することを念頭にする附としての位置づけではなく、「藍染絵馬・奉納額」として名称変更して指定することが適当である。

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宗家西川流日本舞踊発表会 熊谷・真咲会 [民俗]

 
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宗家西川流日本舞踊発表会が熊谷市立文化センター・文化会館ホールで開催されます。


開催概要
日時 平成31年3月31日(日)11時30分開場 12時開演 17時頃閉会予定

会場 熊谷市立文化センター・文化会館(埼玉県熊谷市桜木町2丁目33-2)

当日問合せ 電話: 048-525-4553(文化センター)

主催 真咲会

後援 熊谷市、熊谷市教​育委員会、熊谷市社会福祉協議会



概要
 熊谷地域において日本舞踊の伝承と練習を進めている宗家西川流の​「真咲会(まさきかい)」の初めての日本舞踊発表会。若手を中心​に5歳から18歳の児童生徒をはじめとした演者による披露行事と​なります。また、国内外で活躍する長唄の東音 安田麻里子(とうおん やすだまりこ)氏、三味線の東音 南谷舞(とうおん みなみやまい)氏などが演奏者側として出演します。その他、西川流​の名手たちが賛助出演する。約25名が出演。
  
 西川流は日本舞踊の五大流派(花柳流、藤間流、若柳流、西川流、​坂東流)の一つに数えられ、1700年頃の創設であり各流派のう​ち最も古いとされています。現在、宗家を始め複数の会があります。

 熊谷地域における宗家西川流の会である真咲会(まさきかい)の会​主は三井宣子(みつい のりこ)こと西川扇宣之(にしかわ せんのりの)氏です。熊谷市出身で会主長女の三井千絵氏は東京​藝術大学音楽学部邦楽科長唄専攻であり、本演奏会に向けて中心的​に指導を進めています。

 真咲会(まさきかい)の西川扇宣之(にしかわ せんのりの)氏は、熊谷市四方寺にある養護施設・社会福祉法人「​雀幸園(じゃっこうえん)」の前理事長の故・深田美奈子氏の依頼​により当園での日本舞踊指導を始めたことをきっかけとして、熊谷​地域の西川流日本舞踊の伝習が始まりました。今回の開催では、同じく​日本舞踊伝習団体の「かなめ会」や、熊谷市内で日本文化の発信を​続ける「熊谷和楽の会(くまがやわらくのかい)」などが協力団体に名を連ねてい​ます。

 協力団体の「熊谷和楽の会」は熊谷市名勝「星溪園」で夏の夕涼み​行事を毎年開催している他、真咲会の三井千絵氏は、平成30年4​月に同じく星溪園にて、熊谷市出身で三味線奏者の東音 布施田千郁(とうおん ふせだちか)氏と演奏会を開催し、好評を博しました。同会の門下生は​、箱田の川沿い作品展や高齢者施設などで、ボランティア活動の一​環として演奏活動を行っています。

同会は日本舞踊の後継者が育成されることを目的として​練習を重ねながら、公演等で披露していく機会を検討しています。現​在、国連機関ユネスコにおける世界遺産の中で、能や歌舞伎、伝統​芸能といった無形文化遺産の重要性が急速に高まっています。これに​ともない、文化庁を始めとした文化財行政では、無形文化遺産の恒​久的な保存が、歴史的な街づくりの上で必須であると捉え、後継者​育成への補助や、伝統芸能の発表の場を提供するなど、多くの働き​かけを行っています。

 本市では毎年「地域伝統芸能今昔物語」を開催しています。日本舞踊​をはじめ出演する保存会には小中学生を含む若手への伝習を進める​ようお願いしているところです。市内各地域にある舞踊などの伝統芸能行事につい​ては、文化財指定の有無にかかわらず、保存継承に向けて啓発して​いく必要があり、併せて積極的な発信を求められています。






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「元荒川ムサシトミヨ生息地」の上流部における補修施工 [記念物]

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 埼玉県指定文化財(天然記念物)の「元荒川ムサシトミヨ生息地」の上流部において水路脇の補修施工が行われました。これは水路脇の法面(のりめん)が水流などにより削り取られ減少したことによるもので、埋め戻し及び崩れ防止のために防草シートを敷設しました。施工は天然記念物区間である400mの最上流部の約50mを中心に実施し、下流部分については現状を維持しています。

 ムサシトミヨの生息にとり水辺環境の保全は重要な課題となっていますが、そのための除草作業に土崩れが支障を来たすなど数年来の課題でありました。また、ムサシトミヨの生息地を観察学習する上でも水路脇の下地が崩れかかる状況があり、これに対する対策の意味も含まれています。

 今回の施工にあたり、県指定天然記念物の現状変更許可申請を行い、許可を受けて実施されました。現状を保存することが文化財保護の基本的な考え方ではありますが、記念物区間のように日々の天候や水流などの影響で環境変化があった場合、その都度、状況を見て対策施工を行うことも必要になっています。

 特にムサシトミヨの生息地においては、地元の保護団体である「熊谷市ムサシトミヨをまもる会」や地元自治会などによる除草をはじめとした環境保全が進められています。作業の安全性などを考慮しながら、こうした活動と自然環境の変化との関係を吟味し、文化財保存に向けた対策を進めていくことが求められています。

 今回の施工を担当した熊谷市環境政策課は、「世界で熊谷にしか生息していないムサシトミヨの保護に向けて、どのように着手すべきか方策の検討を進めてきた。今回のような元荒川上流部の水路環境対策を契機に、水辺環境の保全の重要性など魚に対する関心を持ってほしい」と呼び掛けています。

 水面でのムサシトミヨの確認は難しいため、上流部に所在する熊谷市ムサシトミヨ保護センターにて、毎月第1、第3日曜日の9時~10時に行われている熊谷市ムサシトミヨをまもる会のメンバーによる解説会や、ムサシトミヨ水槽展示の一般公開の機会をご利用ください。

問合せ 熊谷市環境政策課 電話048-536-1547 





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妻沼聖天山御本尊御開扉記念文化財行事の御案内 [普及事業]




平成31年(2019)4月16日(火曜)~4月22日(月曜)に、妻沼聖天山にて
「国宝妻沼聖天山開創840周年記念 重文秘仏御本尊御開扉」が執り行われます。
平成最後の月に平成8年以来の23年ぶりに行われる御開扉となります。


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妻沼聖天山の秘仏「御正躰錫杖頭」は、国の重要文化財に指定されています。
「鋳銅製の錫杖で総高51.8センチメートル。
中央に双身の歓喜天・二童子の像を鋳出し、柄の表裏の銘文から、
斎藤別当実盛の外甥(がいせい)、宮道国平(みやじのくにひら)、
実盛の孫実家(さねいえ)、実幹(さねまさ)によって建久8年(1197)に造られたことがわかります



この貴重な機会に合わせて関連した文化財行事を開催します。
皆様のご参加、ご来場をお待ちしております。

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(1) 妻沼聖天山・重文秘仏御本尊御開扉記念 
フォーラム「妻沼聖天山の信仰と文化遺産の未来をめぐって」
とき:平成31年4月16日(火曜)14時から15時
ところ:妻沼聖天山・石舞台   見学無料
対談者 妻沼聖天山歓喜院院主 鈴木英全
株式会社 小西美術工藝社社長 デービッド・アトキンソン
コーディネーター 熊谷市教育委員会文化財保護担当 山下祐樹

(2) 重要文化財秘仏御本尊御開扉記念「妻沼聖天山の絵馬展」
江戸期から昭和にかけて妻沼聖天山に寄進され、本殿「歓喜院聖天堂」に収蔵されていた、
様々な絵馬や奉納額を一堂に集めた特別展
とき 会期4月16日(火曜)から25日(木曜) 9時から17時 観覧無料
【特別観覧会・解説会:4月20日(土曜)14時から15時】
講師:山下祐樹「妻沼聖天山の絵馬・奉納額群と信仰の歴史」
ところ 妻沼展示館(熊谷市妻沼東1-1)  

(3) 斎藤別当実盛公史跡探訪ツアー
斎藤実盛に関連する妻沼地域の史跡を歩いて学ぶツアー
前回の御開扉の際にコース設定された「斎藤別当実盛公史跡探訪遊歩道」に
再注目し、史跡を歩きながら歴史探訪を楽しむツアーです。
とき  4月20日(土曜)10時から 参加無料・当日申込み
ところ 妻沼聖天山・貴惣門前集合(妻沼1511)全コース約5キロ
案内人 熊谷学ラボラトリー・文化遺産研究会

(4) 国登録有形文化財「坂田医院旧診療所」
メヌマポマード発祥の地「井田記念館」一般公開
とき  4月16日(火曜)から22日(月曜) 9時から17時
ところ 坂田医院旧診療所(妻沼1420番地)
入場無料 申込不要

問合せ:
(御開扉関連)妻沼聖天山 電話048-588-1644
(関連行事問合せ)熊谷市立江南文化財センター 電話048-536-5062





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