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熊谷の名を冠した植物文化誌【歴史講座「サンシティ熊谷】 [花]



2018年12月20日にサンシティ熊谷で開講した「熊谷の名を冠した植物文化誌」の様子をYouTubeの江南文化財センター・サイトに掲載しました。現在、歌碑建立に向けて準備を進めている鹿児島寿蔵熊谷草歌碑のモチーフとなるクマガイソウや熊谷桜などについて、熊谷の歴史とともに説明しています。どうぞご参照ください。





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サンシティ熊谷 歴史講座『熊谷の名を冠した植物文化誌』 [花]

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熊谷市大原のサンシティ熊谷にて『熊谷の名を冠した植物文化誌ー熊谷草ファンタスティック 花の文化・植物の保存に想いを込めて』と題した講演会を開催し、クマガイソウとアツモリソウの特徴や、熊谷桜や熊谷椿の概要などについてお話しました。1980年に人間国宝作家で歌人の故鹿児島寿蔵が熊谷市名勝「星溪園」を訪れて、クマガイソウを主題として短歌を詠みました。現在、市民有志が、その一首を熊谷草歌碑として同地に建立する計画があり、そうした動向を含めて改めて熊谷と熊谷草について再認識できる機会となりました。



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朝顔 [花]

 今朝、江南文化財センター裏で育てている朝顔が2輪、花を咲かせていました。
今年は、江南文化財センターはグリーンカーテン事業には参加していませんが、豊かなみどりを育む取り組みの中、今年も朝顔などの蔓植物を育てています。
 ところで、朝顔と言えば、古墳に樹立されていた朝顔型円筒埴輪を思いだします。この埴輪は、筒型の普通円筒埴輪に混じって、ある一定の間隔で樹立されます。ちなみに、埴輪は、弥生時代後期の墳丘墓に置かれた「特殊壺・特殊器台形土器」から円筒埴輪へ発達したと考えられ、朝顔型円筒埴輪は、壺と器台が合体して変化したと考えられています。
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クマガイソウを愛でる [花]

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 熊谷市立星宮公民館(熊谷市下川上5)の館内にて、地元の山野草愛好者の提供による「クマガイソウ」の鉢植えを見ることができます。この品種はクマガイソウのうち、ラン科アツモリソウ亜科アツモリソウ属の「台湾熊谷草(たいわんくまがいそう)」と呼ばれ、台湾固有のクマガイソウです。日本古来のクマガイソウとも類似し花色は桃色がかり、丸みを帯びている花型が特徴です。花の形が熊谷次郎直実の背負った母衣(ほろ)に似ていることから、クマガイソウと名付けられました。源平合戦での熊谷次郎直実による平敦盛の討ち取りは、古くから知られる史実で歌舞伎などにも脚色されています。この2人の関わりからも、クマガイソウと対を成すように「アツモリソウ」という種別があることや、クマガイソウの大種別はアツモリソウである点なども興味深い点です。
 
 クマガイソウの品種の多くは、一年で地下茎が伸びてしまい鉢植えで栽培するのは難しいですが、台湾クマガイソウは鉢植えでも栽培しやすい品種として知られています。かつてクマガイソウは熊谷市三ヶ尻の幸安寺や熊谷市名勝「星溪園」内でも見ることができましたが、生息管理が難しく、現在、市内においては山野草愛好者による庭園や鉢などの植栽に限られています。

お問合せ
星宮公民館 048-525-3422





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藤というおもてなし [花]

今年も江南の藤こと大島藤園のノダナガフジが間もなく見頃を迎えようとしています。かつて埼玉県の山間部に位置する小鹿野町に植生していた藤を約40年前に江南の地に移植してから今に至るまで成長し、藤棚は県内最大級(35メートル×15メートル)の規模を誇ります。

藤はフランス語でLa glycine(グリシーヌ)と書きます。その花言葉は、「最高のおもてなし」と言われています。ゴールデンウィークの季節。熊谷を探訪しながら、藤による最高のおもてなしを楽しんでみてはいかがでしょうか。

ちなみに藤の薄紫色をモチーフにした「ECLAT D'ARPEGE」(エクラ・ド・アルページュ)という名の香水がフランスで製造されています。直訳すると「分散和音の華々しさ」という意味になります。藤の下には香しさが充満し、光の粒のような花びらが風に揺れ、まさに分散和音のように響いてくるかのようでした。

江南の藤の所在地:熊谷市板井1625番地8



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吟子桜 [花]

道の駅めぬま」(熊谷市弥藤吾720)と「荻野吟子誕生之地史跡公園」(熊谷市俵瀬581-1)の「吟子桜」こと「河津桜」が見ごろを迎えています。
RIMG0831.jpg道の駅めぬま
この河津桜は、1955年に飯田勝美氏が静岡県賀茂郡河津町田中で原木を偶然発見したことが由来となっています。早咲きで、妻沼地域では、河津桜の花盛りが、日本最初の女性医師荻野吟子(1851-1913)の生誕の3月3日頃であることから「吟子桜」と呼んでいます。
RIMG0834.jpg荻野吟子誕生之地
↓は、「道の駅めぬま」に建てられている碑で、左側に「公許女医第一号吟子桜の苑」と刻まれています。
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狐のカミソリ [花]

中奈良地区に所在する、熊谷市指定史跡横塚山古墳の墳丘上に狐の剃刀(きつねのかみそり)が咲き始めました。墳丘上の一本の狐の剃刀の茎に、セミの抜け殻が付いていました。
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「狐の剃刀」(学名:Lycoris sanguinea)は、ヒガンバナ科の多年生草本球根植物です。8月半ばになると花茎を 30~50cm ほど伸ばし、先端で枝分かれした先にいくつかの花を咲かせます。雌雄同花で花弁は橙色。日本では本州の関東以南・四国・九州に分布します。名前の由来は、葉の形がカミソリに似ていることから付けられました。
「狐の剃刀」はお盆の頃に咲きますが、良く似た「ヒガンバナ」はお彼岸の頃に花を咲かせます。
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横塚山古墳は、全長30m、後円部最大径22.5m、後円部高3.2mを測る前方後円墳です。

元荒川ムサシトミヨ生息地のキショウブとタヌキ [花]

 世界で熊谷にしか生息が確認されていないムサシトミヨの生息地である元荒川の最上流部水路のキショウブ(黄菖蒲)が見頃を迎えています。花の色は黄色で、外側に大きな花びら(外花被片)が3枚重なっています。ヨーロッパが原産地で、明治時代に日本に移植されました。黄色い美しい花ですが、環境省によると、キショウブは外来生物として、日本のアヤメ属カキツバタ等の絶滅危惧種との遺伝的攪乱のおそれがあるとして危惧されています。ただし、元荒川上流部においてはキショウブの根の部分の周辺にムサシトミヨの生息が確認されており、適度な剪定管理が求められています。

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 ムサシトミヨは、トゲウオ目トゲウオ科トミヨ属の淡水魚で、成魚の体長は約5cmとなります。平成3年、この源流部の約400メートルが「元荒川ムサシトミヨ生息地」として県の天然記念物に指定されました。ムサシトミヨは環境省レッドリストでは絶滅危惧IA類(CR)に指定され、絶滅が危惧されている種別です。ムサシトミヨの生態には、15℃前後の清涼な湧水と、水草が適度に繁茂した環境が必須であると考えられています。ただし、警戒心の強い魚であることも知られており、川辺から水面をのぞきこんでも水草の中に潜ってしまい、目にすることは難しいです。温かく見守っていきましょう。

 川辺にはタヌキがいました。キショウブを眺めながら、春を楽しんでいるのでしょうか。

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万平公園、旧熊谷堤の桜 [花]

 現在の荒川土手より北側に200メートルの位置に旧熊谷堤がありました。旧熊谷堤は天正年間(1580年頃)に鉢形城主の北条氏邦によって築堤されたので、北条堤とも呼ばれていました。
 その後、桜が植樹され、石原(現本石)の松岩寺から鎌倉町の石上寺を経由し、突堤を築いた竹井澹如の幼名を付けた「万平出し」までの長い桜並木が続いていました。江戸時代は桜の花見の名所として多くの人々が訪れていましたが、明治に入り樹勢が衰えを見せました。
 これに対して、竹井澹如らを中心に新たな植樹の取り組みが始まり、国の名勝天然記念物に指定されるほどまで全国的に知られる場所になりました。
 ところが、再び枯れ木が増えるなどの状況があり、また熊谷堤そのものの原状を維持することが難しくなり、文化財指定は解除されました。その当時の熊谷堤の桜を今に残しているのが、この万平公園(万平町)の桜です。堤の土盛りもそのまま残され、熊谷堤の石碑がかつての様子を偲ばせています。
 新たな堤防での植樹も進み、戦後の熊谷桜堤は現在の新堤の位置になりましたが、昔から続く万平公園の桜からは歴史を越えた穏やかな花の美しさが垣間見えるようにも感じます。

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万平公園の桜

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熊谷堤の石碑


根岸家長屋門と切れ所の桜 [花]

いよいよ熊谷の桜が満開を迎えました。
市指定有形文化財「根岸家長屋門」や市指定名勝「切れ所」のソメイヨシノも華やかな春を演出しています。大里冑山にある「根岸家長屋門」は、幕末から明治にかけて活躍した根岸友山・武香親子の生家でもあり、NHK大河ドラマ「花燃ゆ」の主人公「文」の夫となる長州藩士の久坂玄瑞(くさかげんずい)や、熊谷県令となった楫取素彦(かとりもとひこ)もこの門をくぐりぬけました。夜には、桜へのライトアップも予定されています。
 「切れ所」は荒川右岸側の大里地域にあり、かつての荒川氾濫の歴史を今に残す名勝です。堤防の菜の花畑と桜の木を背景に、池の水面は春風に揺られていました。

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根岸家長屋門の全景と桜

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桜と鼠色の壁漆喰のコントラストが美しい

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切れ所沼の全景

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桜と菜の花に飾られる水面