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埼玉県指定有形文化財(建造物)「諏訪神社本殿」の特別公開 [建造物]


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「諏訪神社本殿」

埼玉県指定有形文化財(建造物)「諏訪神社本殿」を特別公開します。

 平成28年3月15日に埼玉県の文化財に指定された熊谷市上新田の「諏訪神社本殿」は通常覆い屋の中に所在しており非公開となっていますが、今後の保存に向けての機運を高めることを目的に、今回特別に公開します。現地では解説会とともに適宜、建築や彫刻について説明します。

日時 平成30年11月10日(土)9時~12時(正午)
会場 諏訪神社(熊谷市上新田227)
見学無料

解説会
11月10日10時~ 
解説会「諏訪神社本殿と歓喜院聖天堂」(熊谷市立江南文化財センター 山下祐樹)


「諏訪神社本殿」の概要

 「諏訪神社本殿」(熊谷市上新田227)は、当地の柴田信右衛門豊忠によって延享3年(1746) に創建されたと伝えられ、その後、嘉永5年(1852) に補修されました。創建時の棟札によると、「歓喜院聖天堂」の造営に深く関わった三ヶ尻村出身の内田清八郎が大工棟梁となり、上州花輪村出身の石原吟八郎が彫刻を担当しました。また、林兵庫正清が細工の意匠に関わるほか、彩色は聖天堂と同じく狩野派の絵師が施し、高い技術力を発揮しました。同時期に建立を進めていた妻沼聖天山の歓喜院聖天堂の工事中断の間にこの本殿が手掛けられたものと推察されます。檜皮葺(ひわだぶき)の屋根は信州松本城下の太田松右衛門などの技術に委ねられ、名工集団によって本殿の建立がなされたことが分かります。
 本殿の構造は、桁行1.47メートル、梁行(奥行)2.27メートルの欅造による一間社流造で、屋根の下には三角の形をした千鳥破風、軒の下には上部が丸く形作られる唐破風を付け、正面には屋根が張り出した向拝を設けています。現在、彩色の多くが薄れていますが、各所に施された人物や動植物の装飾彫刻から放たれる雰囲気が際立ち、実際の規模以上の風格を感じることができます。歴史を超えて保存されてきた本殿からは、渋さの中にも豊潤な芸術性が薫り立ち、江戸時代中期の熊谷地域が彫刻技術の最先端の地であったことを示す貴重な証しとなっています。



  
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星溪園でお茶会体験 [記念物]


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 10月27日、熊谷市名勝「星溪園」にて小学生によるお茶会体験イベントを開催しました。当日は、熊谷青年会議所の主催で市内各所を巡りながら地域の文化や歴史に触れる行事が行われ、その一環として星溪園でお茶会に参加し、お抹茶とお菓子を堪能されていました。星溪園の紅葉はこれからですが、名庭園を感じながら日本文化を味わうひとときになったようです。星溪園では11月3日の文化の日茶会(当日券あり、2000円)、11月14日の埼玉県民の日茶会(無料)が開催されます。ぜひお越しください。



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野外彫刻おそうじ体験 in 星川 [普及事業]


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北村西望「戦災者慰霊女神像」(いこいの広場)

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桜井祐一「レダ」(太陽の広場)

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千野茂「やすらぎ」(みどりの広場)


 10月27日、熊谷市の中心市街地を流れる星川には野外彫刻が点在し、その彫刻シンボルロードとして、野外アートの拠点になっています。今回、その野外彫刻に触れながら清掃する体験イベント「星川野外彫刻おそうじ体験」が開催されました。主催したのはアートイベントの企画やコーディネートを行う株式会社MeltingPotの代表・河口沙月さん。熊谷市・熊谷市教育委員会との協働として体験イベントを立ち上げました。当日は熊谷青年会議所のイベントと同時開催として、約60名の小学生の皆さんが彫刻に触れながら熊谷や星川の歴史などを学ぶ機会となりました。なかなか触れるのことのない銅像に対して、関心を持ったようでした。星川上にある計6箇所の彫刻の掃除を行い、水拭きで一部のカビや付着した油膜などを取り除きました。野外彫刻には定期的な清掃により、金属製の劣化を防ぐことにつながります。多くの市民の方々と協力しながら、今回のような文化財保護とも密接に関わる体験型イベントの企画を模索していけたらと考えています。


MeltingPotのホームページはこちら
http://meltingpot.tokyo/service


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片倉シルク記念館「熊谷と絹産業遺産」講義解説 [建造物]

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繭の保管庫であった第2号倉庫「蜂の巣倉庫」にて

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養蚕、製糸の歴史について学ぶ

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糸の検査方法についての展示

 10月26日、片倉シルク記念館において、彩の国いきがい大学の歴史講座として「熊谷と絹産業遺産」と題して講義を行いました。その後、記念館の垣堺はつえ氏とともに養蚕製糸の歴史と館内の展示物について解説しました。

 片倉シルク記念館は、片倉工業株式会社最後の製糸工場である熊谷工場の繭倉庫を利用して創設された記念館です。館内には当時実際に使われていた機械や資料が展示され、繭が生糸になるまでの過程が見学できます。平成4年(1991)6月、片倉工業熊谷工場(旧石原製糸場)は、平成6年(1993)の12月に全ての業務を終え、その長い歴史の幕を下ろした後に、片倉シルクの歴史を発信する記念館として開館されました。
 当時の様子がわかる建物は、養蚕農家から買い入れた原料の繭を乾燥させて保管する施設として使用していた貯繭倉庫のうち、第2号、第4号倉庫のみが保存されています。
 第2号倉庫は、倉庫内部の繭を貯蔵する縦穴が、蜂の巣に幾つも並んでいることから通称「蜂の巣倉庫」と呼ばれています。この倉庫は、昭和11年(1936)に福島県で建設され、元郡山製糸場にて使用されていた建物を、昭和40年(1965)11月に移築されたものです。蜂の巣倉庫は、一般の倉庫に比べ、繭を単体のままで多く貯蔵することができ、併せて、温度や湿度の面においてもより保存環境の安定性が増し、繭を良好に保つことができました。また貯蔵空間が床面に接しないことから、ネズミや害虫などの被害から守ることができたといわれています。
 第4号倉庫は、通称「繭倉」と呼ばれ、熊谷工場の前身である三木原製糸場の当時(明治32年(1899)~40年(1907))から残る土壁の蔵作りの倉庫です。繭を紙袋に入れて保管し、湿気の調整やネズミの被害を防ぐため、ケヤキや松の木を素材として組んだ木造であり、内部には、薄い亜鉛板が張られていました。




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愛染堂保存修理事業の概要 スライドショーの公開 [普及事業]



熊谷市下川上にある愛染堂及び熊谷市指定有形民俗文化財「愛染明王」の保存事業について解説したパワーポイントのスライドショーを江南文化財センターのYouTubeサイトにて公開を始めました。保存修理事業についての熊谷スタイルを発信する契機となった愛染堂プロジェクトについてご参照ください。


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浄安寺・千体地蔵「お地蔵様の日」 [近世]


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千体地蔵と本尊の地蔵菩薩坐像

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千体地蔵の収納箱

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東洋美術学校担当者をはじめとしたトークセッション

 平成25年の9月に竜巻被害を受け、その後、文化財レスキュー事業や東洋美術学校による調査・保存事業が進められた熊谷市御正新田の浄安寺「千体地蔵」(熊谷市指定有形文化財)の公開行事として、毎年恒例となった「お地蔵様の日」が10月23日に開催されました。現在、本尊のお地蔵様をはじめ約650体の千体地蔵は浄安寺本堂に安置され、東洋美術学校が製作した保存箱に収納されています。会場ではお地蔵様の顔を拝観しようと多くの来場者が訪れ、願い事を記した灯篭の絵が奉納されていました。合わせて、東洋美術学校の担当者をはじめ保存に関わる関係者によるトークセッションも催されました。また、当日は元来の地蔵堂があった位置に建立された新たなお堂に地蔵尊が安置される法要行事も行われました。




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元荒川ムサシトミヨ生息地での河川保全作業 [記念物]


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元荒川での保全作業

 熊谷市久下・佐谷田地区に所在する元荒川ムサシトミヨ生息地の天然記念物区間より下流にて、ムサシトミヨ保全推進協議会メンバーによる水草刈りなどの河川保全作業が行われました。秋の季節に入り、過剰に繁茂した水辺の草は減少していますが、葦やショウブの葉が多く水面を覆っている状況があります。適度な刈り上げを含む管理がムサシトミヨの生息に良好であることから、毎年恒例で行っています。今回の作業には約20名が参加し、胴長を着て水中での作業を進めました。作業には熊谷市教育委員会の野原晃教育長も参加し汗を流しました。




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展示替えをしました  江南行政センター内展示 [展示]

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 縄文時代の甕形土器と弥生時代甕形土器から
古墳時代の埴輪2点に交代しました。
 人物埴輪は「盾持武人」で今井地内の「女塚1号墳」より出土しました。大きな盾から顔をのぞかせた姿をしています。髪は頭頂で結んでいるらしく蓬髪を垂らした様子は冠を被っているようです。
 形象埴輪は「翳(さしば)形埴輪」で箕輪地区の「円山2号墳」から出土しました。翳は貴人に差し掛けて顔を隠す道具で、対面の場や儀式の場で使われる威儀を高める道具です。
 いずれの埴輪も古墳時代後期の作品で、盾や翳の文様も細かく描かれています。行政センターにお立ち寄りの際に、ご覧ください。
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「盾持武人」 「翳(さしば)形埴輪」

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わくわく探検隊―荻野吟子の生涯と生誕の地を知る― [普及事業]


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荻野吟子記念館での解説

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赤岩渡船で群馬県千代田町に向かう

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千代田町の光恩寺に移設された荻野吟子生家の長屋門


熊谷市立小学校の秋休みとなった10月19日に、小学生と保護者を対象にしたわくわく探検隊を開催しました。妻沼の俵瀬出身で日本初の女医となった荻野吟子の生涯と生誕の地を知るツアーに約20名が参加しました。記念館の展示を通じて、女医になるまでの険しい道のりや、吟子に協力した人々について紹介しました。また渡し船では船上からの利根川の眺めに感動し、写真撮影するご家族もいました。そして移設された長屋門と光恩寺の文化財を見学し、再び渡し船で熊谷側に戻り、ツアーは終了しました。荻野吟子を育んだ利根川周辺の雰囲気を実感できる行事となりました。








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「紵絲斗帳」の展示 [近世]

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「紵絲斗帳」(埼玉県立歴史と民俗の博物館)

 妻沼聖天山が所有する埼玉県指定文化財「紵絲斗帳(ちょしとちょう)」が埼玉県立歴史と民俗の博物館の常設展示で公開されています。「紵絲斗帳」は、銘文によると中国の嘉靖年間(1522~1566)に作られた織物で、二代目忍城主の成田長泰が奉納した品です。
 濃い藍色の布地に紅色で鳥や雲の模様を織ったものであり、時代を経て紅色は褐色に変化しましたが、味わい深い風合となっています。なお、荻生徂徠の『度量衡考(どりょうこうこう)』にも紹介されるなど、古くから多くの関心を集めていました。この表面の文様などを生かした布製品などが妻沼地域を中心に販売されています。現物を見る機会は少ないですので、博物館でどうぞご覧ください。


問合せ
埼玉県立歴史と民俗の博物館
埼玉県さいたま市大宮区高鼻町4-219
Tel: 048-645-8171
Fax:048-640-1964
E-mail m410890@pref.saitama.lg.jp



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