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熊谷市指定有形民俗文化財「茶臼塚板石塔婆」 [中世]

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茶臼塚板石塔婆の確認調査

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板石塔婆裏面の補修状況

 熊谷市村岡集会所南側にある熊谷市指定有形民俗文化財「茶臼塚板石塔婆」は、高さ3.16m、幅0.58mの規模で市内最大の板石塔婆であると推定されています。文永10年(1273)の銘があり、阿弥陀三尊が梵字で示されています。下部には「観世音菩薩往生浄土本縁経」を出典とした五字四句の刻字が記され、9人の子が親への供養のために立てた碑であると考えられています。昭和30年11月3日に熊谷市の文化財に指定されました。
 この板碑は現在まで何度か折れるなど毀損し、そのたびに修復が行われてきましたが、昭和時代初め頃には立脚した状況ではなく横に置かれたままで上下部分が分離するなどの状況があったようです。地元の高雲寺と村岡地区の方々が中心となり保存活動が行われ、かつて茶臼塚と呼ばれていた場所に近隣の観音像石碑などとともに再建立されたとの伝承が残ります。その際に分離した箇所の接合が行われましたが、文化財指定後も野外における保存が難しく、平成に入り再び石碑が毀損したことをきっかけに板碑の収蔵建屋が設置されました。また、板碑自体も裏面の中央にコンクリート鉄骨による接合保存処置が実施されました。
 その施工から20年経過し、その状況確認を熊谷市文化財保護審議会の黛千羽鶴委員と実施しました。板碑及び建屋に剥落等の毀損はありませんでした。現在は、地元の村岡地域文化遺産保存会が茶臼塚の保存とともに地域の文化財や歴史の啓発事業を進めています。茶臼塚板石塔婆は村岡の文化遺産を構成する重要な資産です。村岡を含む吉岡地域を散策される際は、ぜひご確認ください。





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